金子みすゞさんの詩「おさかな」

金子みすゞさんの詩を
じっくり味わいながら
ワードのトレーニングに取り入れています。

「おさかな」
海の魚はかわいそう。
お米は人につくられる、
牛は牧場で飼われてる、
鯉もお池で麩を貰う。
けれども海のおさかなは、
なんにも世話にならないし、
いたずら一つしないのに、
こうして私にたべられる。
ほんとに魚はかわいそう。
金子 みすゞ

この詩から、
みすゞさんの
奥深い優しさと思いやりが伝わります。
おさかなに向けるやさしさ
そして、何より感じるのは
たくさんの人びとが
「おさかな」をたべていることで
この詩をよみ、罪悪感を持つことのないよう
『こうして私にたべられる。』
「私」と限定してつづっているところです。
こんなことを語りながら
学生はワードでみすゞさんの詩を残します。

よく話すのが、
「おさかな」の大事な命をいただくのだから
「いただきます」の気持ちを忘れず、
丁寧に、感謝をもっていただき
いただいた命から栄養をもらったからには
清く正しく
人のお役にたてるエネルギーに変え
「おさかな」に恩返しをしたいね。と

詩を読み
詩を理解し
詩を楽しむ
そして、形に残す

このことで、
みすゞさんを身近に感じ
心が豊かになれることを願っています。

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